PM2.5(微小粒子状物質)の基礎知識と対策方法について[1]

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PM2.5の影響が関東にも及び始めている

中国で発生しているPM2.5(微小粒子状物質)の影響が日本にも及んでいます。

私は、関東地方に住んでいるのですが、正直なところ対岸の火事と言った感じで、特に関心がなかったのですが、関東地方にも影響が出始めています。

埼玉県南部にある川口市では、2013年3月8日(金)8時に85マイクログラム(1立方メートルあたり)を記録しました。この数値は、高い数値であると感じています。

今回のPM2.5については、スギ花粉のように5月になれば収まると言ったような性格のものではないような気がします。

中国の状況を見ていると、長期的視野に立った対策が必要と考えています。

不安にならないためには、正しい知識と対策を身につける必要があります。正しい知識と対策方法が分かれば、PM2.5に対する不安は軽減されると思います。

PM2.5(微小粒子状物質)とは何か?

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「そもそも、PM2.5とは何なのでしょうか?」

PM2.5(微小粒子状物質)とは、直径2.5マイクロメートル以下の微粒子(※2)のことであり、ぜんそくや肺がんなど人への影響が懸念されています。

PM2.5(微小粒子状物質)は、自動車の排ガスや工場のばい煙など発生源から直接排出されるもの、あるいは大気中の揮発性有機化合物、窒素酸化物等のガス成分が光化学反応により生成されます。

つまり、「PM2.5とは、排気ガスなどの小さい微粒子で、それを吸い込むと健康に悪影響を及ぼす可能性があります」と言うことです。

※2 PM2.5の大きな髪の毛の太さの30分の1程度です。なお、1マイクロメートルは0.001ミリメートルです。

(埼玉県HP・熊本市HPより引用)

PM2.5(微小粒子状物質)が、どの程度だったら健康に影響を及ぼすのか?

「PM2.5を吸い込むと健康に影響することは分かりました。では、どの程度だと健康に悪影響を及ぼすのか?」と思いますよね。

日本のPM2.5の環境基準は、環境基本法という法律の第16条第1項に基づく、人の健康の適切な保護を図るために維持されることが望ましい水準として、以下のとおり定めています。

日平均値 35マイクログラム以下(1立方メートルあたり)
(平成21年9月設定)

環境基準値は人の健康を保持するうえで維持されることが望ましい基準として設定されるものであり、この数値を超えても、ただちに健康影響が生じるものではありません。

(環境省HPより)

上記は今回の影響が発生する前(平成21年9月)に制定されたもので、今回新たな基準が加わりました。注意喚起のための暫定的な指針となる値として、

日平均値 70マイクログラム以下(1立方メートルあたり)
(平成25年2月設定)

日平均値70マイクログラム(1立方メートルあたり)を超える場合は、不要不急の外出や野外での激しい運動をできるだけ減らす。

ただし、日平均値70マイクログラム(1立方メートルあたり)を超えても、すべての人に必ず健康影響が生じるというものではないことに留意が必要である。

なお、高感受性者(※3)は、日平均値70マイクログラム以下(1立方メートルあたり)の場合であっても短期的な影響がみられる可能性がある。

これらの情報をまとめたものが、下図になります。

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上記表は最近の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染への対応(PDFファイル)の8ページ目にもありますので、見づらい場合はそちらを参照して下さい。

上記表を簡単にまとめると、

1.日平均値70マイクログラム(1立方メートルあたり)を超える場合は、不要不急の外出や野外での激しい運動をできるだけ減らしましょう。

2.高感受性者は、日平均値70マイクログラム以下(1立方メートルあたり)の場合であっても短期的な影響がみられる可能性があるので体調に注意しましょう。

さらに一番右側に、1時間値が掲載されていますが、これは1日の早めの段階で判断するための数値で、1時間値85マイクログラム(1立方メートルあたり)を超える場合、不要不急の外出や野外での激しい運動をできるだけ減らしましょうとしています。

つまり、日平均値70マイクログラム(1立方メートルあたり)を超える場合と同じ対策をしましょうと言うことになります。

※3 高感受性者については次節で解説します。

【参照】
最近の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染への対応(PDFファイル)
微小粒子状物質(PM2.5)に関するQ&A(PDFファイル)

高感受性者とは?

微小粒子状物質(PM2.5)に関する専門家会合が作成した「最近の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染への対応」のレポートには下記の記述があります。

高感受性者は、日平均値70マイクログラム以下(1立方メートルあたり)の場合であっても短期的な影響がみられる可能性がある。

高感受性者とは、呼吸器系や循環器系の疾患のある人、子供や高齢者のことで、よりPM2.5の影響を受けやすいとされています。

「高感受性者は、基準値以下でも日頃から健康管理には十分注意しましょう」と言うことですね。

公立小学校の関係者の方にお伺いしたところ、「常に正確な情報収集と、周辺地域の学校との連携が必要」とお話されていました。

そして、PM2.5が基準値以上になった場合は、体育の時間や休み時間の運動場使用を控えることを学校内で検討されているようです。

1時間値と日平均値とは?

ここで出てくる、1時間値と日平均値とは何でしょうか?

「1時間値」とは、正時(00分)から次の正時までの1時間の間に得られた測定値です。

「日平均値」とは、1日に測定された24時間分の1時間値の算術平均値です。

つまり、

1時間値は1時間での測定値
日平均値は、1日(24時間)の平均値

PM2.5の数値を確認するときは、どちらのことを言っているのかを確認しておきましょう。

テレビでPM2.5の数値が公表されることがありますが、1時間値を公表していることが多いようです。

【参照】
横浜市環境創造局環境監視センターホームページ

PM2.5(微小粒子状物質)の対策方法

「PM2.5について内容は分かりました。それでは、どのように対策していけば良いのでしょうか?」

ざっくり言うと、「なるべくPM2.5を体内に取り込まないようにしましょう」と言うことになります。

対策は大きく分けて、PM2.5濃度と、生活環境があると思います。

PM2.5濃度については、先にも述べた、

1.日平均値70マイクログラム(1立方メートルあたり)を超える場合は、不要不急の外出や野外での激しい運動をできるだけ減らしましょう。

2.高感受性者は、日平均値70マイクログラム以下(1立方メートルあたり)の場合であっても短期的な影響がみられる可能性があるので体調に注意しましょう。

生活環境については、「屋内にいるか」「屋外にいるか」と言うことです。

「最近の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染への対応」のレポート(PDFファイル)では下記の記述があります。

屋内のPM2.5濃度は屋外のPM2.5 濃度に比べて低い傾向にあることが知られているため、PM2.5対策として屋外活動を控えることは有効と考えられる。

したがって、PM2.5濃度が暫定的な指針となる値を超えた場合には、屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らすことは有効である。

その際、屋内においても換気や窓の開閉を必要最小限にするなどにより、外気の屋内への侵入をできるだけ少なくし、その吸入を減らすことに留意する必要がある。

特に高感受性者においては、体調に応じて、より慎重に行動することが望まれる。

屋内にいるとPM2.5の影響を受けにくいとされていて、換気や窓の開閉を必要最小限にすることが有効な対策とされています。

その他の対応措置として、空気清浄機を利用することでPM2.5の濃度を低くする効果が期待できるとされています。

但し、空気清浄機は性能によって異なりますので、利用する場合はきちんとPM2.5が除去できる能力があるかどうかを確認することが必要です。

また、PM2.5濃度が基準値以上であっても屋外に出なければならないこともあると思います。その場合は、マスクを着用することで、PM2.5を体内に吸い込むのを抑えます。

マスクを利用する場合も、PM2.5に対して効果があるかどうかを事前に確認しましょう。

以下、マスク着用と空気清浄機に関する「最近の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染への対応」のレポート(PDFファイル)の記述です。

【マスクの着用】
PM2.5 に対して、高性能な防じん(小さな粒子の吸入防止用)マスクは、微粒子の捕集効率の高いフィルターを使っており、微粒子の吸入を減らす効果がある。

但し、マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを、空気が漏れないように着用しなければ、十分な効果が期待できない。

一方、着用すると少し息苦しい感じがあるので、長時間の使用には向いていない。また、一般用マスク(不織布マスク等)には様々なものがあり、PM2.5 の吸入防止効果はその性能によって異なると考えられる。

【空気清浄機】
PM2.5 に対する空気清浄機の除去効果については、フィルターの有無や性能など機種によって異なると考えられる。

一部製品については性能試験により一定の有効性が確認されているとのことだが、個別の製品の効果に関する詳細については、製品表示や販売店・メーカーに確認する必要がある。

【参考】
正しいマスクの付け方(白元ホームページ)

PM2.5(微小粒子状物質)の値はどこで知ることができるのか?

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PM2.5(微小粒子状物質)の測定値は、各自治体のホームページに掲載されています。

環境省の下記ページから、各自治体のホームページを確認して下さい。

環境省ホームページ
微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報→ここから各自治体のホームページへリンクしています。

埼玉県の場合は下記の【大気汚染常時監視システム】よりデータを確認してください。

埼玉県ホームページ
PM2.5測定結果について
埼玉県大気汚染常時監視システム

全ての市町村で測定が実施されていないため、該当する市町村のデータがない場合は、近隣地域のデータを参考にして下さい。

まとめ

以上、PM2.5についてお話してきました。繰り返しになるかもしれませんが、注意事項を簡単にまとめると、

1.日平均値70マイクログラム(1立方メートルあたり)を超える場合は、不要不急の外出や野外での激しい運動をできるだけ減らしましょう。

2.高感受性者は、日平均値70マイクログラム以下(1立方メートルあたり)の場合であっても短期的な影響がみられる可能性があるので体調に注意しましょう。

3.PM2.5を屋内に取り込まないようにするために、換気や窓の開閉を必要最小限にしましょう。

4.基準値以上の時に屋外に出なければならない場合は、マスクを着用しましょう。

今回、中国の大気汚染が深刻になって、日本でも少なからず影響が出てしまうと言うことで、PM2.5についてクローズアップされるようになりましたが、それ以前より、私たちは日常生活においてある程度のPM2.5は吸い込んでいるのだと思います。

PM2.5を100%防ごうとすると、ものすごく大変になると思いますが、PM2.5の濃度が基準値以上になった場合、体内に吸い込む量を基準値以下に抑えるための対策をするほうが現実的だと思います。

もうひとつ注意しなければならないことは、高感受性者への対応です。健康体の人よりも環境に対する影響を受けやすいため、基準値以下でもなるべくPM2.5を体内に吸い込まないように日頃から注意する必要があります。

以上、参考になれば幸いです。

PM2.5(微小粒子状物質)に関する情報を提供しているサイト一覧

PM2.5(微小粒子状物質)に関する情報を提供しているサイトです。私が今回情報を収集したサイトです。参考になればと思います。

環境省ホームページ
微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報

環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)

埼玉県ホームページ
PM2.5測定結果について
埼玉県 大気汚染常時監視システム

さいたま市ホームページ
大気汚染(PM2.5含む)の状況を公表しています

和光市ホームページ
微粒子状物質(PM 2.5)について

川口市ホームページ
微小粒子状物質(PM2.5)について

【関連記事】
PM2.5(微小粒子状物質)の基礎知識と対策方法について[2]
PM2.5(微小粒子状物質)の大気汚染情報が分かるおすすめホームページ





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